村の者たちは、私たちに今後のことを頼んだ。


どうやら私たちが『呪い』と契約したことにより、すべての『呪い』が世の中に現れたらしい。

村には『選ばれしヒト』の出現を予言する魔術の組み込まれた石があったが、それが光っていた。




私たちは村の者たちに誓った。



必ず、『選ばれしヒト』を探し出し、その力になる、と。

力を与えるまでは、私たちは私たちの中の『呪い』の気配を、『姿を消す呪い』によって消し、『選ばれしヒト』のそばにいると。

『選ばれしヒト』が十分な力を身につけたとき、この『呪い』を解放し、食べてもらうと。


そして。



元気な子供を産むと。








村の者たちは穏やかな顔をしていた。



私たちは泣きながら村を離れた。






村を出てから3日後。












村が村の者共々焼き払われた。











私たちはとにかく逃げて、そして子供を産んだ。



しかし子供をこの最悪な運命に巻き込むわけにいかない。




子供は、ある村に捨てた。






そして私たちは、『選ばれしヒト』を探す旅に出た。