「見ちゃったの。夜中にメールが受信した瞬間を…」


メールを見たとまでは、言わない。


それぐらいズルくても、いいでしょ?


「あいつは…」


ユウは目をそらしながら、少し私から離れた。


「あいつは、オレの元カノ」


「元カノって、元彼女って事?」


嫌な言葉の響きに、心臓がドキドキする。


「そう…。高一の時に付き合ってた、他校の奴」