「言いたい事…?」


「そうだよ。何か言いたい事があるんだろ?」


一瞬、たじろくぐらい、ユウの口調は厳しい。


思わず、冷や汗が出ちゃった。


「イライラすんだよ。溜め込まれて、機嫌悪いの見てたら」


「あっ、そう…」


優しい言葉すらないユウに、私の中で何かが切れた。


「じゃあ聞くけど、アサミって誰?」



「アサミ…?」


ほら、何固まってるのよ。


さっきまでの威勢のいいユウは、すっかり消えていた。