「もう10時かぁ」


いくら夏休みだからって、高校生が、こんな夜遅く出歩いちゃダメじゃん。


ユウのベッドへ潜りながら、携帯を見つめていると、


玄関のドアが、開く音が聞こえた。


「やっと帰って来た~」

思わず、ホッとため息が出る。


どうやら、そのままお風呂に行ったみたい。


「だったら、すぐに寝るかなぁ」


何て思いながら、ユウの匂いのする布団に、顔を埋めていると…、


いつの間にか、寝てしまっていた。