「そんな事ないってば!絶対にユウより、カッコイイよ」 つい熱くなった私の腕を、香乃子がつつく。 「ちょっと、亜由美…」 その顔は、少し怖い。 と、その時だった。 「センセー、何やってんの?」 ユウが、コートから抜けて来た。 「ユウ、いいのか?抜けてきて」 「ダリーもん。別に真剣な試合じゃないし」 汗を拭きながら、ユウはチラッと私を見た。