しばらく、黙ったまま目を閉じていた。 落ち着く。 ユウからほんわか匂う、柑橘系の匂いも、ユウの吐息も…。 全てが、私を落ち着かせるんだよ。 「亜由美、寝た?」 あれ? 珍しく、ユウから話しかけてきてくれた。 う~ん…。 いつも冷たくされてるし、ここは寝たふりしちゃお! ちょっとした悪戯心で、私は寝たふりをしたのだった。