「ねえ、ユウ。いい加減、こっち向いてよ」 気が付いたら、雷は去って、外は静かになっていた。 私のお願いにも、ユウは黙ったままだ。 やっぱり無理か…。 ユウと甘い会話なんて、はなから期待しちゃダメなんだ。 「ごめん。迷惑だったよね?雷もおさまったから、部屋に戻る」