「ユウ、今日何か変じゃない?」


いつもは、私が一人でも、無視する事が多いのに。


「考え過ぎじゃねえ?」

校舎に入った途端、ユウは手を離すと、私の一歩前を歩く。


考え過ぎ?


そうかなぁ?


だって、今みたいな感じが、基本形でしょ?


う~ん…。


と、ユウの背中を睨んでも、なんにも分からなかった。