さすがに、同じ方向から一緒だと不自然だからって、


登校は、別々に行く事にしたのだ。


「勉強疲れか?お前も受験生だもんなあ」


「アキくん。今、わざと笑ったでしょ?」


小さい頃から、知ってるのよ。


半分、嫌味で言った事くらい分かる。


「ハハハ、さすが亜由美。分かったか?」


そう言って、アキくんに頭を撫でられた時、


香乃子の話しを思い出した。