「お、お前何で!?」


「私が話したの」


「香乃子!!」


ユウの後から入って来たのは、香乃子だった。


しかも、片手に携帯を持って…。


「一瞬だったけど、バッチリ撮れたよ~。アキくんが、亜由美を襲ってるところ」


挑発的に見下ろす香乃子に、アキくんは絶句している。


「アキくんが、亜由美を嗅ぎ回ってる事くらい、気付いてたから」


夏休み前、香乃子が私に言いたそうにしてたのは、この事だったんだ。