私が盛ってる箱をお母さんは素早く見つけた。

「あら、なーに?
その箱。」

キラキラした目で私に聞くお母さん。


「‥‥シュークリームよ。
杏里んとこのお母さんから。」

めんどくさそうに答え、箱を開いた。


「まあっ!
おいしそうじゃない!
さっそくお礼の電話しなきゃね!!」


ルンルン、という効果音が
妙に似合いそうな表情で
杏里のお母さんに電話をし始めた。



‥‥相変わらずおばさん達は話が長い。

よし。この隙に2階行こう。



響に メールしなきゃ。