大好きな君へ。

私はしばらく黙ったままだった。


「美‥奈‥‥
仕返し‥に来たのー‥?」


「ーー‥違うよ。

‥杏里の本心が知りたいの。
なんでいじめなんか考えたの?
私たち友達だったよね?

ー‥もしかして前から嫌いだったの?」

「っ違う!」


「ー‥じゃあなんで‥」「美奈になんてっ
わかるわけない!!」




―――‥‥


部屋には過ごしにくいぐらいの

沈黙が流れた。




ポロポロポロ‥

杏里の目から涙が落ちた。


「杏っ里ねっー‥?
淳平のこと好きだったんだ。
美奈と淳平が一緒にいるとこ見てたらほんと辛かった。
だからー‥。
こんなことしちゃったの。
ごめんねー…?」


「―っ
杏里ー‥ごめんっ
私別に淳平のこと好きじゃなかったの!
私の中途半端さが杏里を困らせたよね?
ごめんねっ!!」


「うん。
知ってたよー‥。」

杏里は切なそうに笑った。