走りついた先は

いつもの公園。


泣きながらここに来たのは


2回目。



最初は 杏里がいてくれたんだよね。

あんなに優しかったのに。

あんなに輝く笑顔で


いつも私を見ててくれたのに――‥





親友だと思ってたのは








私だけなの―‥?



そう考えると

悔しくて、悲しくて

落ちる滴は止まることは

なかった。



こういうとき

どっかの甘い甘い

携帯小説なら男がでてきて

慰めたりするんだろうな。



でもこれは現実の世界。

人生そんなに甘くはない。



結局は響しか

私の話を聞いてくれる人はいない。



携帯だけでつながってる響。


こういうのを


"ネット恋愛"


って言うのかな。


――友達が聞いたら

痛い奴だと思うだろうな。