「ちっ違うの。
私ゆりあちゃんに脅されててー‥」

「っ何それ!
ゆりあは杏里の意見にのっただけだもん!」


杏里の顔から

ポロポロと涙がこぼれた。


「ー‥っゆりあちゃん‥
酷いよ!
ねえ。美奈はどっちを信じるの?
もちろん私でしょ!?」



「――杏里。
もう芝居はやめたら?
ー‥もう いいよ。」

そう言って

杏里を涙ぐんだ目で睨みながら

走って学校をでた。