「たっ橘・・・?本当に叫んでたの橘だったのか!?」

隆夫は驚いた。

「橘、無事だったんだ・・・」

惣一郎も安堵の表情をした。

「小林くんも・・・なんで・・・あ・・・そんな場合じゃ・・・この下に女のコが・・・」

その瞬間にヒロが、瓦礫をどかし始めた。

「一度には動かせない、少しずつ・・・」

「あぁ分かった・・・。」

「君は誰?怪我はない?」

惣一郎も瓦礫をどかしながら聞いた。

「私、隣のクラスの七瀬瑞穂です・・・隙間に入ってるから大丈夫です・・・」

「七瀬さん!!」

惣一郎は驚いた。