惣一郎は必死に叫んだ。

その声はむなしくこだまする。

「怱・・・、ここは危ない・・・」

「あぁ・・・分かってる・・・」

総一郎は、入口横にある浴室に目がとまった。

浴室のドアは、完全に外れて壊れていた。

「た・・・橘・・・?」

総一郎は、浴室に入った。