「何してんだ?」

2人はお互いに足を止めた理由がわかっていた。

「隆夫…俺達は寄り道するから…1人で行ってくれ…」

「はぁ!!待てよ!意味わかんねぇ!!何考えてんだよ!!」

「もしかしたら、動けないかもしれないから…」

「何がだよ…」

「橘と七瀬さんが…女子は5階から下で隣のクラスなら七瀬さんもこの階だからな…」

「あ…、でっでも…もう逃げて…」

「俺らみたいに動けなかったら…?」

「……」

「悪いな…確認したらすぐ後追うから…」