「けて…た…け…」

後ろから微かに声がした。

「だっ誰か居ますか?」

惣一郎は声がする方に向かった。

「…惣…た……て…」

「下から声が聞こえる…」

「隆夫か?ヒロなのか?大丈夫か?」

「…た…お…だ」

「隆夫なのか?ヒロは?」

惣一郎はしゃがんで耳を済ませた。