恋と記憶

 
 「父さん心配で心配で眠れんぞ!」


 「だ~いじょうぶだってぇ。あそこは全寮制だし新にも会うことはないと思うよ。」



 そう…、新に会うはずがない。
 

 あいつはこの町にある小中高の一貫校に通っているけど、私が明日から通う学校は隣町の小中高の一貫校なのだから…。



 
 よほどのことがない限り新とはあうことはない。




 「そうかぁ?寮だから少しは安心だが…。」


 
 
 「だぁかぁらぁわかったでしょ?もう明日早いから寝るね?」
  



 「わかった。」




 「ありがと♪おやすみぃ♪」




 

 あぁ明日から新しい学校生活が始まるのかぁ。
いっぱい友達できるといいなぁ♪


 
 
 それから数分後私は眠りについた。


 このあと待ち受ける災難にも気付かずに…