千秋は私を利用してただけ…。
私を友達だなんて思ってなかった。
…やっぱりこんな仕事してたら友達なんてできないのだろうか。
「うっ…うぐっ…」
親友だと思ってたのは私だけだった。
「悲しいなあ…。」
楽しいはずの学校に居場所がないなんて。
「ちょいとお姉さん、泣くなら他で泣いてくれるかい?」
「え、」
知らない女子生徒が屋上で足を広げて座っていた。
「今から昼寝をしようと思うんだ。そこで泣かれちゃあ気が散る。」
「ご、ごめんなさい。」
「まあ、静かにしてるならいいけど。」
そう言うと、その子は寝転んだ。


