「ちょ、そこ邪魔。」

そういえばここは廊下のど真ん中。

「すまな…い。」

そこにいたのは山村翡翠だった。

「…何？」

「…君は、加賀美先輩と付き合ってるのか？」

「はあ？何わけわかんないこと言ってんの？」

「この前話してるのを見たんだ。」

「何それめんどくさい。話してたら恋人かよ？つーか何？ストーカー？」

「ちっ！違う！」

…でもやってたことはそれに近いかもしれない。

今気づいた。

「まあどうでもいいけどあんた誰？」

…さらに山村翡翠が嫌いになった。