「翡翠ー。こら翡翠!」 「はうあ!」 唯にたたき起こされた。 「中山先生がこれ以上授業サボったら落第だって!」 「…ああ。丸井先生にも言われた。」 「はあ。1年もっかいやるの?」 「うーん。それは嫌だから次は教室で寝よう。」 「あんたねえ…。」 私には小さい頃の記憶がない。 昔からいろんなことに無関心だったから覚えてないだけかもしれない。 それはそれで過去に捕われないから都合いい。 …なんてカッコイイことを言ってみる。