「君はカウンセラーにならない方がいい。」 「なんで。」 「言葉で人を殺しかねないから。」 「ふーん。あ、虹。」 いつの間にか空は晴れていて、大きな虹がかかっていた。 「唯と健一に写メ送ってやろ。」 翡翠はカメラを空に向ける。 「よし、じゃあ私は行こう。」 「どこに?教室に戻るのか?」 「まさか。屋上濡れて寝れないから資料室。」 「ふーん。」 「ばいばい、加賀美先輩。」 「じゃあな、山村。」 山村翡翠…欲望に忠実な女。 俺はもっと生きて、欲望に忠実な男にはならないようにしようと思った。