「うわあ。何やってんの。」 女はフェンスの上の俺を眺めて言った。 「死のうとしてる…って言ったらどうする。」 「死ねばって言う。」 女は寝転んだ。 「止めねえの?」 「止めてほしいの?」 「いや…」 俺はどうしてほしいんだ? でも『普通』ならここは止めるだろう。 「何言ってんの?」って笑ってたやつらも血相変えて止めにくるだろう。 それなのにこの女は。 ぽつんっ 「げ。雨。濡れる。」 女は屋根のあるところに避難した。 俺も一度フェンスから下りて雨宿りした。