「…目クソ鼻クソ。」 隣で唯が冷たい視線を送る。 「唯ちゃん、そんな汚い言葉使っちゃダメでしょ。」 「はあ。日本語勉強しなよ。」 「いや、俺国語86点だったし。」 「選択問題全部当たっただけでしょ。まあ欠点とらなかっただけいいとするか。」 「んふう。」 「よし、寝よう。」 翡翠は机に顔を伏せる。 「…なんでこんなやつに数学負けたんだろう…。」 「山村あ!寝るなあ!」 先生の怒鳴り声が教室に響いた。