「鍵とかない?」 「ないね。鍵は翡翠ちゃんのお父さんが持ってるんじゃない?」 「お父さん?」 「ああ。多分今、この家の所有者はお父さんになってるはずだよ。」 「…そう。ありがとう。」 翡翠と雄真は植松家の玄関の前に立った。 翡翠は鍵穴をいじり始める。 「何してんだ。」 「…よし、開いた。」 「は?」 「ピッキング成功。」 「お前!不法侵入!」 「大丈夫だよ。うちだもん。」 「ああ…そうか。」 2人は家の中に入った。