「だってもしほんとだったら空は星で埋めつくされちゃうよ。」

「それはそれで…素敵じゃない。」

「夜まで明るかったら寝れなくなるじゃん。あ、そういえば私お菓子持ってた。」

「え?」

「はい、おばちゃんにもあげる。」

翡翠の手に握られていたのはこんぺいとう。

「お星さまみたい。」

そう言って微笑んだ翡翠の表情は、麗子にそっくりだった。