「って言ってもほとんど関わりなかったけどね。家が近いってだけで。」 「ふーん。」 「麗子ちゃんは目立ってたから。」 「目立ってた?」 「うん。美人だったしね。何より変わり者だった。」 「変わり者?どんなふうに?」 「そうねえ。授業中に窓から虹が見えたら教室を飛び出していったわ。『虹のふもとに行ってみるんだ』って。」 「は?なにそれ。」 「よく言ってたの。『虹のふもとには宝物がある』って。」 「変なの。」 「そうなの。変だったの。」 くすくす笑う由香里。