「は?教授って…さっきの講義の?」

「そう。」

「そうかなあ?」

「そうだって。生え際不自然。」

「ふーん。」

「ねえ、あなた、来週、あの教授の頭触ってよ。」

「は?」

「髪の毛引っ張ってみてよ。」

「え、やだよ。なんで俺?」

「なんだかあなた、私と同じ匂いがするんだもの。」

「同じ匂いって…カレー?」

「違う。」

「ですよね。」