「唯。おかえり。」 教室では翡翠と健一がポテチを食べていた。 「あー。私にもちょうだい。」 「どーぞ。」 「あれ、唯ちゃんなんかイライラしてる?」 「してない!」 「ありゃ。」 唯は高校に首席で入学してきた。 それは今も変わらない。 優等生で性格もよく、リーダーシップもある。 故に人から頼られて生きてきた。 それが知らないうちにプレッシャーとなり、ストレスに変わっていたのだ。