「俺は悪趣味か。」 「復讐が生き甲斐なの?そりゃあ悪趣味だ。」 「いや…俺さ、犯罪者の息子なんだ。」 「は?」 「母親がレイプされて、そのときにできた子どもが俺。」 「…え。」 山村が急に頭を押さえた。 「…え、…なにそれ。レ…イプ?…やだ…や…だ…」 「山村さん?」 「やだ…やだやだやだ!助けて!」 「山村さん!」 パニックに陥っている。 「落ち着いて!」 「助けて!助けて!怖い怖…」 バタッ 気を失った。