屋上に寝転がる。 「お兄さん、そこ私の場所。」 「は?」 女に声をかけられた。 「あんたもサボり?春は眠いもんね。」 「違…くないか。」 「どいて。」 「やだって言ったら?」 「蹴る。」 「痛っ。」 ほんとに蹴りやがった。 俺は仕方なく場所を譲る。 変な女。 …ん?変な女? 「あんたもしかして、山村翡翠?」 「そうだけど。なんでわかった?お兄さんエスパー?」 「いや違う。」 なるほど。無責任な女はこいつか。