「ふーん。」 「…俺もハトだったらよかったかも。」 「は?」 「だってこいつら何も考えてないじゃん。」 「ハトは自分たちの食料確保のために必死なのよ。」 「は?」 「動物には住みづらい世の中になったなあ。」 「なんで?」 「人間が我が物顔で生活してるから。動物が本能の赴くままに生きてると思ったら大間違いよ。」 「…へえ。」 「まあ私は私以外がどうなろうが知ったこっちゃない。」 そう言うと立ち上がった。