不器用な恋模様




それでも可愛いって言って女の子は寄ってきてたからそこまで落ち込まなかった。


それに特定の子を好きになるなんて事、オレはしなかったから……


あの子に
どう想われたいとかなかったんだ。



高校の正門まで来て走ってきた足を止める。
そして深く深呼吸をして息を整えた。



「やばっ!
絶対に遅刻だし……」


周りを見渡しても
生徒の姿は見えなくて、完全に遅刻だと実感させられた。



しかし、
木々の隣で俺は見つけたんだ。