10時過ぎ。 高嶋は走ってやって来た。 「ご、ごめん! 服とか選んでたら遅くなって……待たせた、よね?」 いつも強気な高嶋が 申し訳なさそうに言った。 待ってたのは事実。 でも―――――――― 「いや、俺もさっき来たから」 考える前に口がそう言った。 実際は30分くらい待ったけどな(笑) 「そうなの?よかったあ。 北村、怒ってるのかなって不安だったんだ」 そう言うと フワッと笑った高嶋。 あぁ……。 俺、たぶん この笑顔が見たかったから 嘘ついたんだ……。