不器用な恋模様




最低って言われる意味が
わかんねー。


「まず!中途半端すぎ。
付き合いたくないなら
NOだし付き合いたいなら
YESって
ちゃんと伝えるべきだ」



人差し指を俺に向けて暁助は
真剣な眼差しで俺を見た。


「だって…俺、好きとか分かんねーし……」



「栞ちゃんは氷屶が好きだから今まで一緒にいてくれたんだろ?」


「…そうなのか?」


そう答えると
呆れた顔で暁助に睨まれた気がした。



「はぁ……。そうだって!
んで、氷屶の返事次第で
栞ちゃんは隣からいなくなるんだからな!!
それだけは覚えとけよ」