栞、なんで暁助に弁当を渡したんだ? 幼なじみの俺に、直接渡せばいい話じゃん。 たった、それだけのことなのに俺はモヤモヤして仕方なかった。 そんな俺を見て 「ほら。やっぱ何かあった」 そう言って何でも見透かした目を俺にむけた。 …たく。 なんでコイツは鋭いんだよ。 俺は仕方なく、昨日あったことを暁助に話した。 すると暁助は 大袈裟な溜め息を溢す。 「氷屶、最低だわ」 「は?……どこが?」