不器用な恋模様




素っ気なく返す俺に
暁助は「絶対なにかあった」と俺を見つめた。


その瞬間、
思い出したんだ…………


「あ…弁当忘れた」



玄関に置き去りにした弁当の存在を。


まぁ、いいや。
栞が届けてくれるだろうし。



「……弁当?はい。」


「えっ」



なぜか暁助の手には
俺の弁当が……。


ビックリしすぎて、目を丸くする俺。



「栞ちゃんに渡された」



俺の様子に気付いた暁助は
簡潔に俺に説明した。