「くくっ……大丈夫か?」


「…笑うな」


俺は、これでもかってほど
暁助を睨み付けたが
こけた俺を見ても威力がないらしく、暁助はずっと笑い続けた。



てゆーか転けた拍子に
手、擦りむいたんだけど?


……ださいな、俺。


そんな事もありながら
体育は終わった。



運悪く、体育が終わった休み時間に栞はやってきた。


「…なんだよ」


今日は弁当
忘れてねーけど……



「タオル!」


「…………あ」



そうだ、タオル忘れてた。
俺は栞からタオルを受けとると流れ出る汗を拭いた。