不器用な恋模様




「なんだよ、やっぱ付き合ってんじゃん!?」


「…だから違うって」


次の日の体育の時間、
あったことを話すと暁助が口を尖らせて言ってきた。



なんで、そうなるんだよ!

ただの幼なじみの会話じゃん。



今日の体育はサッカー。

真面目に受けずに
ジョギング程度に走りながら
暁助と話していた。



「栞ちゃん、可愛いんだから
早くゲットしとくべきだと思うけどなぁ…俺は」



「……お前は何人も付き合いすぎだろ」



「いゃいゃ。付き合ってないし。…遊び、かな?」