「ほんとは帰したくないんだけど」 「な、なななななっ! なに言ってんだよ りーくん!」 慌ててりーくんから離れる。 「ばーか、冗談だっつの」 なんでそんな悲しそうな顔してんだ? 「そ、そうだよな。 りーくんそういうことしないもんな」 「じゃ、俺 そろそろ帰るわ」 「お、おう。また明日な」 りーくんは私に背を向け、 手をひらひらさせながら帰って行った。