そして、若干見え隠れしていた気持ちに名前がついた。 あたしが海斗へ抱く気持ちは、 “恋”――…に近いものである、と。 だから、今こうして震えるほどの恐怖を感じている。 そして、どうしようもない虚無感に苛まれている。 「ねぇ冬果?分かったよね」 もう麻由には、学校で話したときの穏やかさがなかった。 「ねぇ…返事は?」