勇気のとこに帰るまでには泣かないでいようと思った。 「冬果―――」 あたしを呼んだのは勇気だった。 そして今、勇気の腕の中にいた。 「勇気…?」 「ごめん、俺こっそり話聞いてた」 「保健室の?」 「うん。俺あんな奴に負けたんだろ?悔しいわ」 「負け…?」 「冬果が選んだのはあいつだろ。俺のほうがお前を笑顔にできるのに。」