「ほな、入ろうか?」

自分が遅刻した事なんかすっかり忘れている私に、龍が言った。

「あっ、うん、そうだね!!」

二人で受付の先生が居る所に行った。
そして、そこで自分の名前を言って、自分の組を聞いた。



「え~、山中がA組で岡野がE組だな。山中は1番右、岡野は1番左の空いてるイスに座れ。
...まったく、入学に遅刻とは...」


先生にぐちぐちと嫌みを言われながら、会場に入った。


龍とは違うクラスか...
せっかく仲良くなれたのに。
残念(笑)

「ぢゃあ、また。」

龍に耳元で言われた。

考えてた事を見透かされたみたいで、恥ずかしかった。

「うん、また。」
小さな声で、あたしも言った。

そして、それぞれの席に向かった。