俺が呆然としている間に柏木はチャイムを鳴らしていた。 『どなた様?』 「柏木です。神崎さんも一緒に連れてきました。」 『あら、早いわね~! 今開けるからねっ。』 でっかい扉が自動で開いて、俺と柏木は、神木家の敷地に入った。 玄関へと続く花がたくさん咲いた庭を歩いていると、玄関があいて、神木さんではない女が顔を出した。