「でも、俺は紗耶香ちゃんと出会って変わった。 初めて、人を好きになった。 この年でだけど、本当にこの年まで恋なんて知らなかったんだ、俺は。 紗耶香ちゃんが俺に恋を教えてくれたんだ。 ・・・大好きだよ。紗耶香ちゃん。」 紗耶香ちゃんは、本当に本当に素敵な子。 愛してる。 「・・・嬉しい。あたしも、大好き。」 声色が照れている紗耶香ちゃんの顔が見たくて、俺は抱きしめていた手をゆっくり緩めた。