振り返った先に俺の目に映った人物は…… 「神木 紗耶香。」 もう、会うことはないかも知れないと思っていた、俺の好きな女が……… ……─いや、そんな訳ない…。好きだなんて、認められない。 「え?はい。そうですけど。 なんで、フルネームなんですかっ?」 「あっ、悪い。」 「紗耶香、でいいです。」 ちょっと顔が赤くなってるのは夕焼けのせいかな。