全校生徒拍手。


うるさ・・・


「ねぇ!カッコイイ子いた!?」
「知らない~」
「えぇ~もう!」

佳澄は懲りずに入場してくる
1年の男子を端から端まで見ている。

「うわ・・・」


ヤバ・・・

人酔いしてきた

アタシ、
背高い方だから
女子の頭とかほとんど見えるし・・・


キモい・・・


「佳澄」
「ん?」
「ちょっと外の空気吸ってくる」

「そ?行ってらっしゃい」

人込みを避け、

外に出た。



「は、苦し・・・」


ふと、


近くにある野球部のベンチが
目に追らから、

そこに
向かって歩いた。