真っ赤だった。 どうして・・・? 「な、なんでもない!」 「そ?」 顔を赤くしながら 杏は言った 「だから帰る!」 え? 帰る? 「は?」 「じゃ!今日はどうも!」 綺麗な髪をなびかせながら 後ろを向いてしまった。 帰んなよ・・・ 「わっ」 「杏」 オレは帰ろうとする杏を 引き寄せた。