「ありえないっつーのー!」

どこかの少女漫画の
主人公のように叫ぶ。


「や、あり得ない!ナイ!」
「なに独り言言ってんの?」

ふと、

マサキの顔があたしを
除いてくる。

わ・・・



ダメだ、

意識してしまう!




どっと顔が赤くなるのが
分かった。


「な、なんでもない!」
「そ?」

「だから、帰る!」
「は?」

アタシは

くるりと背を向けた。

ヤバい、

顔が熱い・・・

「じゃ!今日はどうも!」

と、

一言いって帰ろうとした時、


「わっ」


「杏」